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シンポジウム開催 -河に育つヴィーナスが地球を救う-
神戸パピルス研究所設立10周年を記念してのシンポジウムが、平成13年6月2日(土)、神戸大学瀧川記念学術交流会館に於いて開催されました。 参加者は120名を越え、準備した席が足らないほどの盛況となりました。 シンポジウムは基調講演から始まり、農水省中央農業研究センター尾崎保夫氏による「有用植物を活用した生活排水の浄化システム」、神戸大学農学部脇内成昭氏による「パピルス草のCO2固定」、神戸大学工学部西野孝氏による「パピルス繊維の環境調和型複合材料への展開」が講演されました。 続いて矢野弦次郎氏の司会により、資料として配布された論文集に基づいて討論会が行われました。終了予定時刻を30分以上延長するほどの活発な意見交換は、パピルス古代紙・機械製紙化・パピルスの特徴・種子発芽・環境教育等の多岐に渡って行われました。 今回のシンポジウムでは、植物研究・製紙合板化・環境教育・水質保全活動等、それぞれの分野で活躍するシンポジウム参加者から、「パピルス草の更なる可能性を知り、より大きな興味を持ちました」との意見を得、多面的に考察する場を設けることの重要性を改めて実感しました。